自分が認めていないことは変えられない

その30
 自分を客観視するためにはどうすればよいか。逆になぜ客観視できないか。問題が起こったとき,無意識のうち自分以外の何かが悪いはずだと探す。自己を正当化する自己防衛本能が働く。本当は自分に問題があることをうっすら頭の奥でわかっている。見ないようにしている。逃げている。自分は悪くないと他人にわかって欲しいと思っている。自分に問題があることを認めないと変えられない。認めることは,自己防衛本能との戦いであると思う。
 「人間はおのおの他人の中に自分を映す鏡を持つ。そして,その鏡により自己のもろもろの罪科や欠点や,その他のあらゆる種類の悪い方向を見て,わが身をかえりみ,正すことのできるものこそ賢人といわれるに価するものである。」カトー