なぜそんなに働くの?

その23
最近,仕事から帰るのが遅くなったので,家族から「なぜ,そんなに働くの」と問われる。その言葉の裏には,「給料に差がつかないなら,ほどほどにしたら。体を壊すよ。」「クビにならない程度で仕事をしておけば。」「そんなにがんばったら損じゃない」それより,「家のことをもっとして欲しい」「時間をつくってもっと遊びに連れて行って欲しい」「隣のお父さんは早く帰ってきているのに」
このような意見は以下の3つにほぼ集約されるだろう。
①他の人と比べて,給料÷労働時間が低いのは損だ。(仕事は苦役であり時間は短いほどよい)
②人生は仕事と家庭のバランスが大切だ。(日本人は労働時間が多すぎる。)
長時間労働はストレスや睡眠不足から病気になる。(本人だけでなく家族に迷惑がかかる。)
①は仕事をどう位置づけるかによるので個人差が大きい。人が成長していく中で育まれていく価値観のため,相互理解は難しいことがある。仕事をアルバイトの延長と考えるか,他の価値を求めるかによる。自分の答えは「仕事に違う価値を求めているので,生活が維持できないレベルまで減らない限り関係がない」である。
②はワークライフバランスといわれるもので,大切だ。どこでバランスを保つかを常に模索し続けるしかない。自分の答えは「家族のイベントには時間を割きたい。バランスを保つようにしたい」である。
③は食事,睡眠,運動の質を高め,生活のリズムを保つことで肉体的な健康を維持できる。精神的なストレスは,自分の意識の持ち方で変わる。モチベーションに左右される。自分の答えは「肉体的な健康には注意をしている。今は仕事にやりがいを感じていて,好きで仕事をしておりモチベーションも高い。」
最近,日本人の多くは,仕事が過酷でストレスが溜まっており,ストレスから開放されることのみが重要であるように言われるが,あえて逆を目指す。会社に利用され消耗するのではなく,次のステップに上がるために,自分の限界を常にこえていけるように全て全力でたたかっていく。
家族に対して・・・「最高のパフォーマンスを出せるようにしたいので,協力よろしく。」
そして,こんな曲を思い出す。
「ファイト! たたかう君の唄を たたかわない奴等が笑うだろう。 ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ。」中島みゆき