笑顔の効果

その24

 一流のプロフェッショナルは,プレッシャーのかかる過酷な状況でも精神的なゆとりがある。「苦しいときにもあえて笑う」という流儀をもつ人もいる。脳科学的には笑顔をつくることで前頭葉の働きが活発になり,考え方がポジティブで的確な判断ができるようになるらしい。つくり笑いであっても口角が横に開くだけでも効果がある。あらゆるスポーツでの「構え」は,過度な緊張状態よりもリラックスした状態の方がよい結果に繋がる。筋肉も柔らかいほうが,しなやかで強く反応がよい。
 笑顔が脳によい影響を及ぼすことは,経験からも理解できるが,意識はしていなかった。簡単に日常の中で活用できる改善策だ。

「多く笑う者は幸福にして,多く泣くものは不幸である。」ショウペン ハウエル