整理が本質を捉える

その49
 仕事をスピーディにこなす技を少しでも多く吸収したい。整理が苦手という意識がありこの本を手にとってみた。私の整理の目的は,どこに何があるかをわかりやすくすることで,探す時間が短縮することである。本のタイトルからは,予想したものとは違っていた。整理ノウハウを期待していたが,何のために整理するのか実践を通じて深く追求したものであった。
 著者は「整理の目的はビジョン=あるべき姿に近づくこと」だと断言する。そのためには本質を捉えなければならない。本質を捉えるためには,①視点を引いて客観視する。②自分の思い込みを捨てる。③視点を転換し多面的にみる。といった「優れた視点」持つことが必要である。
 「優れた視点」で「整理」し思考を深く掘り下げ本質を捉える。この「整理」という一見地味な作業が,アイデアという宝を生み出す基礎になる。「整理」することの重要性を違う角度から考えさせられた。

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