チャンスを摑め

その62

 チャンスはこれがチャンスだとはっきりわかるものと、そうでないものがある。普通のサラリーマンにとってこれがチャンスだと意識できる仕事は少ない。たとえ重要なプロジェクトの責任者を任され、うまくいったとしても格段に評価が上がるということはまれであろう。評価はその人の普段の仕事ぶりでされていることが多い。
 今までの人生を振り返ってみてチャンスはどんなものであったかを考えてみると、嫌なこと、不幸なこと、苦しいことであったように思う。試練こそが自分を成長させ次の高みに上がれるチャンスだと思う。逃げること、止めることは簡単である。試練としっかり向き合って乗り越えてこそ人間は成長できると思う。

人の世には潮があって
満潮に乗り出せば 幸運をもたらし
無視すればその航海はすべて
浅瀬に乗り上げ不幸に終わる

シェィクスピア「ジュリアス・シーザー