勇気を持て

その3
 今年の正月に、テニスの目標(心掛けること)として「意識の配分ができるようにする」ということを宣言した。ダブルスの試合では、後の3人の得意・不得意が何か、次のポイントで何をしようとしているかを意識する。自分がアプローチで前につめるときに、相手のパッシングだけでなくロブを意識する。自分のサーブ&ボレーでは、サーブで攻めるのか、1stボレーで攻めるのかを意識する等、配分はさまざまな局面で必要である。
 
 約半年「意識の配分」を意識することで、無意識のうちに相手の動きを読み、有効な攻めができるようになった。当然、全てがうまくいくわけではないが、心の中のゲーム空間の中で何かを感じている。

 意識する訓練を積めば、体は勝手に反応し対応できるようになる。しかし、ゲームに勝つためにはそれだけでは不十分で、勝つという強い意志を持つことと、自分の心を冷静にコントロールすること、一番大事なのは
失敗を恐れない「勇気」である。

「学問は脳、仕事は腕、身を動かすのは足である。しかし、いやしくも大成を期せんは、先ずこれら全てを統ぶる意思の大いなる力がいる、これは勇である」大隈重信