「破壊」という名の中毒性の液体

その5

 最近、アルコールに対する対応力が落ちてきて、飲酒した翌日、体調が優れないことが多くなってきた。精神的な抑制力も落ちており、少し飲むと、勢いづいて飲酒量をコントロールできなくなり、翌日、自己嫌悪に陥ることもしばしばである。何とかコントロールしたいと思っていたところ次の本を見つけた。
「読むだけで絶対やめられる禁酒セラピー EASY WAY TO CONTROL ALCOHOL/ALLEN CAR」
"絶対やめられる"という挑発的なタイトルから、「そんな簡単にできるはずが・・・」と思ったが、読んでみると納得させられることも多く、ためになる内容の本であったので紹介する。

ポイントは2つ。「①なぜアルコールを飲むようになるか」たいていの人は、たいした理由もなく、最初は特においしいとも思わず、飲み始めるが中毒性があるため続けてしまう。「②なぜアルコールを飲み続けるか」アルコールは人間を破壊に導くだけで、メリットは全くない。血行がよくなる、リラックスできる等も嘘である。世の中の商業活動によって利点があるように洗脳されているだけである。禁酒するためには、この2つを心の奥底まで受け入れる必要がある。

人間が生きていくために必要な機能は本来、体の中に備わっており、他に頼らなくてもいいようにできている。本能を最大限に生かせるような生活をすることが大事である。また、痛みや苦しみは人間に対して危険を知らせるための大事なシグナルであり、酔うことによって麻痺させることはもっと危険である。以上がざっとの大筋である。

私もアルコールのメリットとして、眠りにつきやすいこと、リラックスできること、不安を忘れられることと信じていたが、疑ってかかろう。不安や恐怖心ときちんと向き合おう。たいていの不安や恐怖心は、自分勝手な思い込みだから。

「人間は明日の朝に対してなにがしかの恐怖と希望と心配を持たずにいられない。」シラー

読むだけで絶対やめられる禁酒セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)

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