ほんの少し

その7

 自らの能力を高めるために、限られた時間で最大限の効果を得るためにはどうしたらよいかを考え続けている。どんな行動をとるか、それをどのように配分するかのプログラムは難しい。あきらめずに最善を模索していきたい。

 欲張って多くの課題や高い目標を設定し、結局何もやらなかったり、マンネリ化し飽きてしまうパターンがほとんどである。実現可能なレベルを考え、フレッシュなプログラムに入替えたり、成果を確かめられるように工夫したい。

 成功した例として、テニスでの成果がある。ただ、漫然と週一のテニススクールのレッスンを受けているだけでは、上達は見込めない。そこで1年前から毎回レッスン内容を記録し、密度を高めることを考えた。その日のレッスンで意識すること、ポイント、コーチからの指導を受けたこと、反省点を記録し、次のレッスンの課題とするようにした。全て思い通りにはいかないが、1回1回少しずつ課題を意識することが重要であると思った。実際、試合でその成果を実感でき結果につながった。

 勝間和代著の「効率が10倍アップする新・知的生産術−自分をグーグル化する方法−」のなかで、次の記載がある。

「成果=知識(たくさんの情報を得て新しいことを学んだ事柄)×実行割合(その学びの中から行動に着手した割合)×定着率(着手したもののうち習慣として残った割合)
常にが、数年単位、数十年単位では大きな違いになる。」

ほんの、ほんの少しの習慣の差である。

「跬歩を積まずは、以って千里に至るなし。」荀子
跬歩(きほ)とは一足の半分である。半歩ずつでも、たゆまず歩いていけばかならず千里の距離もいつかは突破できる。少しずつ進むことをおしんでいては、目的達成はできない。小さい努力が大きな成果を生み出すという教訓。