強靭な精神力

その8

 今週テニスの試合(男子ダブルス)に出場するために、普段よりトレーニングを増やした。スタミナの強化とサーブの安定性向上を目標とした。

 技術的な向上は短時間では難しいため、メンタル強化の面にも目を向けようと思い、「メンタル・タフネス ジム・レイヤー」を再度読み直してみた。
①タフネスはストレス下での柔軟性、反応力、強靭性、弾力性である。
②タフネスを身につけるためには、バランスのとれたウエーブ(ストレスと回復のサイクル)が必要である。

 最近、精神力のすごさを感じたのは、2008年ウインブルドン男子シングルス決勝でのナダルである。フェデラーとともに数々のスーパープレーで観客を魅了したことはいうまでもないが、ある大事なポイントで、ナダルに対するオーバータイム(1つのポイントが終わって次のサーブをするまで20秒)のジャッジの場面である。強風のせいもあって、ナダルのルーティンが少し長くなってきているなと感じていたが、試合の流れから、そのタイミングで反則を受けるということは、次のプレーが乱れ試合が台無しになる恐れもあった。しかしナダルは審判にクレームをつけることもせず、全く動じもせず平然と、淡々とルーティンこなし次のプレーを続けポイントを捕った。なんという強靭な精神力だろう。

「あなたがコントロールすべき人間の中で地上最低で最も手ごわく、最もキザな人間、それはあなただ。もし、あなた自身をコントロールできるなら、他の人間を扱うのはいともたやすい。」J・ベックレー

メンタル・タフネス―勝ち抜く「精神力」を手に入れる

メンタル・タフネス―勝ち抜く「精神力」を手に入れる