大衆心理は極端にふれる

その45 藤巻健史氏の著書「100年に1度のチャンスを摑め」の中で,「証券の価格には理論値があり,サブプライム・ローン証券の理論値はローンを借りた人が返せなくなる人の割合で決まる」との記述があった。 素人ながら私の分析は,この問題が大きくなった…

心配ごと

その44 約半年間,オーバーワークに耐えてきてが,とうとう体調をくずしてしまった。ここ一ヶ月間どんよりとした気持ちの中で,平常心を保つことで精一杯だ。些細な心配ごとにも過敏になっている。身体的な健康を損なっても,健全な気持ちを失わないように…

勉強への動機づけ

その43 子供に対する教育の目的は,「知識を身につける」「人間的に成長する」の二つがある。「知識を身につける」ことのみが大きく注目されるが,両方のバランスが大事である。 子供が勉強をやろうと思うかどうかは,将来自分が参加する社会をどう感じる…

現実社会の経験から,子供達に伝えたいこと。

その42 入社当時,尊敬する先輩から「仕事のことだけに専念していれば会社が生活を保障してくれる。心配しなくても,うちの会社にいれば人並みの生活はできる。」という言葉を心の奥でうっすら信じてきた。次にあるような甘ったれた感覚をひきずってきたと…

仕組みをまわす

その41 仕事をスピーディーに行うためには「仕組み」を作り「まわす」。うまくまわすためには「やる気」を高める工夫をする。仕組みを作るためには「インプット」→「処理」→「アウトプット」の作業手順,ルールを明確にしておく。作業の多い順に「インプッ…

自分の弱さと向き合う

その40 自分の弱さを突き詰めて考えることはつらい。自分を否定する作業である。考えはじめると自己防衛本能が働き自分を正当化してしまう。しかし,自分の弱さを客観的に認識し,向き合わないと成長できない。克服するためには,格好つけずに弱さを周囲に…

本当にわかっていることは,何もない。

資料の作成や,打合せのときにキーワードとなる言葉をなにげなく使うことがある。なじみが少ない言葉であっても,なんとなくわかっていると自分を騙し使ってしまう。他人が自分に説明しているあまり理解できていない言葉でも,聞き流してしまう。どんな言葉…

自分に何か才能があるか。

その38 自分に才能などない。そう考えてしまうことは簡単である。あきらめず,自分の何が他よりも優れているかを客観的に認識しなければならない。 「人各能,不能あり,我孔明たるあたわず,孔明我れたるあたわず。」伊藤仁斎 人にはそれぞれ個性があり。…

自分の能力を活かす。

その37 人間は常に選択している。行動や意識は自分の選択した結果である。その選択はその人によって傾向がある。傾向を分析し,自分の強みを活かせるようにすることが,自分の能力を最大限に活かすということである。自分の傾向に対する一般的な評価はしな…

自分が求めているものを知る。

その36 求めているものは何かと問われたとき,自分自身で真剣に深く突き詰めて考えた経験がないことに気づく。誰かの指示に従うことに慣らされている。まわりの雰囲気や,他人の考えに流されている。 自分の求めているものを考えてみると,物や出来事では…

私たちは自分の扱い方を人に教えている。

その35 相手が自分に対して同じ行動をとるかどうかは,自分の反応で決まる。自分の反応が相手の望むものであれば,相手は同じ行動を繰り返す。相手の望ましくない行動に対しては,はっきり拒否する必要がある。 相手に好かれたいと思うと,我慢し,拒否し…

人生は管理するもの。癒すものではない。

その34 人は弱く流されやすい。すぐに楽をしようとする。他人よりも得をしたいと思う。様々な誘惑に負ける。志を持ち,具体的な目標と計画を掲げ,実行,評価,修正を繰り返すことが重要である。被害者意識が強いと癒されたい,自分は他人より不遇な目にあ…

ストレスからの解放

その33 ストレスに負けない感覚にSOC(Sense of Coherence)と呼ばれる3つの感覚がある。 ①有意味感・・・つらいことに対し,意味を見出せる感覚 ②絶対把握感・・・先を見通す力。つらいことがあっても一生は続かない。いつかは克服できる。心の段取りがとれる力…

事実なんてない。あるのは認識だけ。

その32 自分がその事象を苦痛であると認識するのはどのような場合か。自分のやるべきことが予定より増えた場合。そのやるべきことは,「できること」か「できないこと」か。「できること」でも多大なコストと時間を犠牲にしないといけないか。「できないこ…

人生は行動に報いる

その31 行動すること。次に行動の質を高めていくこと。自分がどう感じたか,何を考えたかは他人からは見えない。自分がどんなに苦しい思いをしてアウトプットを出しても,受け手にとって価値のないものは全く評価されないし,リターンもない。目的に対して…

自分が認めていないことは変えられない

その30 自分を客観視するためにはどうすればよいか。逆になぜ客観視できないか。問題が起こったとき,無意識のうち自分以外の何かが悪いはずだと探す。自己を正当化する自己防衛本能が働く。本当は自分に問題があることをうっすら頭の奥でわかっている。見…

求めている報酬はなにか

その29 人はうまくいくことをする。何らかの報酬を得ているために行動をしている。自分の報酬は何かと考えると,お金,健康,・・・と様々思い浮かぶが,突き詰めると「安心できる未来」,「成功の達成感」と思う。 問題は自分で気づいていない報酬につら…

「ものがわかる」ということ

その28 「史上最強の人生戦略マニュアル」(フィリップ・マグロー=著,勝間和代=訳)は目から鱗的な内容であったため,自分を高めることに役立てることができるように,自分なりの解釈をまとめたい。 「ものがわかっているかいないか」のものがわかるように…

現実の改善

その27 問題が発生すると,反射的に自分は悪くないと考えてしまう。非難されることが苦痛であることと,解決のための行動を自分が責任を持って対応する必要が生じるためだ。しかし,自分の身に降り掛かるすべての出来事は,自分に否がなくても事実である。…

心が動かす

その26 心技体の能力を発揮するためには ①脳に持ち込まれた情報を認識する。 ②情報に対して興味を持つ。 ③様々な角度から深く考える。 心を動かすことがポイントとなる。自分で考え判断することで心を動かすことができる。 他人からの押し付けでなく,自分…

脳によい栄養

その25 脳内には約1000億個の神経細胞がネットワークを形成している。ネットワークをかけめぐる伝達物質の受け渡しで「こころ」が発生する。脳を働かせるエネルギーは食べたものを酵素が分解することで得られる。 ネットワークや伝達物質の質が「ここ…

笑顔の効果

その24 一流のプロフェッショナルは,プレッシャーのかかる過酷な状況でも精神的なゆとりがある。「苦しいときにもあえて笑う」という流儀をもつ人もいる。脳科学的には笑顔をつくることで前頭葉の働きが活発になり,考え方がポジティブで的確な判断ができ…

なぜそんなに働くの?

その23 最近,仕事から帰るのが遅くなったので,家族から「なぜ,そんなに働くの」と問われる。その言葉の裏には,「給料に差がつかないなら,ほどほどにしたら。体を壊すよ。」「クビにならない程度で仕事をしておけば。」「そんなにがんばったら損じゃな…

希望の光

その22 人々の不安を煽ることは,商売のネタに繋げやすい。こうしないと,もっと悪くなります。こうすれば,大丈夫です。その口車にのせられる人も多いだろう。 今は,情報の伝達スピードが速くなり,良い方向,悪い方向のどちらへでも極端に早く振れる。…

成果主義は悪か

その21 サブプライムローン問題が世界中に悪影響を及ぼした原因の一つは,トレーダーが短期的な成果を追い求めたことである。成果主義自体が問題ではない。過剰な成果を求めることが問題だ。人間が自分自身の欲望をコントロールできない限り,バブルは生ま…

深く考える力

その20 情報や知識は頭の中で分類,整理しないと活かせるものとならない。普段,無意識のうちに情報を分類,整理しており,うまく納まったものだけが,自分のものになっているのであろう。しかし,うまく整理できないことも多く,解決できる手段がないかと…

やりたいこと

その19 小学生の息子に「将来,何になりたいか,何をやりたいか」を聞いてもなにも答えが返ってこない。職業ではなく,こんな人でもよかったが,繰り返し聞いても目をそらす。育ての方針の一つは,「自ら考え、自ら行動できる知恵と勇気を持った人間になる…

精神状態のギア

その18 「世界の金融・資本市場の動揺がおさまらない。」2008年10月25日付け円高、株安に関する日本経済新聞1面である。精神状態のギアが恐怖・不安・安心・欲望の4つであるとすると,この1面からは不安,恐怖のギアになる。 この不安,恐怖の精…

ノートの使い方を極める

その17 仕事ノートの使い方がうまくできていない。「やることのリスト」か「会議,打合せの記録」を書くだけで活用が不十分だ。ノートの冊数が増えるばかりで,イベントが終われば後で見返すことがほとんどない。 ノートをP(計画)D(実施・実行)C(点検・…

ウェーブがタフにする

その16 米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻に端を発した金融市場の動揺で,ニューヨーク株式市場ではダウ工業株三十種平均が10,325ドルという2005年10月以来の低水準に落ち込んだ。その対策として10月3日,米国で金融安定化法が成立…